昨日、百式の田口さんが主催するブロガーイベント
「ハイビジョンサラウンド会議」に行ってきました。
NIROの中道社長によるプレゼンとデモを見ながら実際に
ネット販売だけでは体験できないハイビジョンサラウンド
の”音質”を知ってもらおうという企画。
ちなみに今回のお題となった製品は・・・
ハイビジョンTV5.1chスピーカー“Q:”
・・・と、
まあ、ただのブロガー向けイベントならば私も興味を
持つことは無いのですが、今回は企業がネットを通じて
どのように顧客とコミュニケーションすべきかという事例に
なりそうなので参加してきました。
ネット販売では素直であることが大切
NIROのHPを見れば判りますが、ユーザー同士とユーザーと
企業のBBSを準備して自由なコミュニケーションを行っています。
中道社長によればこのBBSを開設してから返品率が4%程度から
0%近くにまで下げることで出来たそうです。
読んでみれば、根拠のない抽象的な不具合報告には具体的な
内容書き込みを促し解決を図ろうとする別のユーザーが現れたり、
要望に対してアップグレード版の提供で応える企業の回答が
有ったりと、まさにCRMの王道的な対応が見られます。
でも・・・製品は爆発的なヒットにならない
このあたりが、今回のイベントの真の目的に近いのかも
知れませんがネットだけの販路で「音質」を売るビジネスは
体験ができないだけに伝わりにくいので、数はこなせないと
言うのが課題だそうです。(商品の価格も高いですし)
そこでNIROとして、ビックカメラや秋葉原のサテライトに
実機を展示して販売し、薄型TV購入時の「ついで需要」を
取り込む「クリック&モルタル」的なアプローチでその打破を
目指しているとか。。。
うーん、間違ってはいないけど
何か足りないがする・・・。
ドリルを売るには穴を売れ?
有名なマーケティングの本のタイトルにも有るとおり、
音質を売るためには音を出すソースが無いと意味がありません。
「ハイビジョンサラウンド」と題していますが、ソースとなる音源が
5.1chなのは映画とPS3・XBox360ぐらいで、地上波デジタル
TVや音楽CDなど一般に接する環境の多くは2chです。
ならば、現状の5.1chのソースを持つ人たちにまず体験して
もらえば良いのではないでしょうか?つまり、DVDレンタルや
ゲーム屋、その周辺媒体やコミュニティー(SNS)に対して
アプローチして良さを体感してもらうと。
今回のブロガーイベントは惜しい?
個人的には音など体験しなくては伝わらないモノを売るには
実際に使った人の声が一番のセールストークになると思い
ますが、その場合「誰に話してもらうか」で大きく差が出ると
考えています。
地デジ程度しかTVを見ない人にハイビジョンサラウンドの
効果を説いても、(もちろん普通のスピーカーとして使っても
十分いい音ですが)日常的な良さが実感しにくいかも知れません。
やはり有る程度、効果が大きく出る層を中心に体験してもらう
ことで具体的な感動や反響、利用イメージを共有して伝える
事が出来るはずです。
今回に関しては招待されていたと思われる一般的なαブロガー
より、ソースの持つ"音の良さ"に気づいていない層、つまり
某CMで言うところの「もったいない層」を中心に集めた方が
自分自身の生活に置き換えて利用方法や価値を理解できる
のでより多くの「伝わる言葉」が出現するのではないでしょうか?
潜在市場に対するアプローチと啓発こそがカギ
潜在市場の開拓こそがブルーオーシャン的なマーケティングの
王道ですから、その辺の戦略性が出来てくればブロガーイベント
を始めとするネット系プロモーションが確立できそうですね。
・・・さて、私はと言うとPS3と映画鑑賞どちらもOKですので
とりあえず2週間モニターしてみて家でどう楽しめるか体験
してみたいと思ってます。
少し楽しみです。
以上。
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