確定申告の季節です。
明日(2009年3月16日)が期限なので駆け込みでe-Taxをやろうと思っている方もいるかも知れないですね・・・休日だけど前倒しで公開しちゃえ。
さて私、昨年から大学院に行っていますが、3月まで社会人だった関係で年末調整が行われておらず、計算したところ確定申告をすれば税金がいくらか戻ってくる見込み。しかも都合良くFelicaリーダーにe-Tax対応の新型が今年に入って発売されています。
そこでこれは幸いと、新PaSoRiを購入して納税です。・・・が、コレがわかりにくくてハードル高すぎ。この仕組みを設計した人はちょっと人間工学的な発想・・・いや、普通の人が手軽に出来るかどうかと言う単純で当たり前の発想を少し持つべきでしょう。近年まれに見るシステム化の悪い例です。
とりあえず、平成20年度分の申請をe-Taxで行うと、最高5,000円の税額控除が受けらるので、それだけがモチベーション。リーダーとカードの発行料を差し引いても1,000円程度は確実に手元に残ります、ってそれだけかぁ。
・・・以下メモ、素直にこの通りに出来れば初めてでも上手く出来るはず。
平成20年度のe-Taxによる確定申告の手順
◆1.電子認証付き住基ネットカードを手に入れる
住民基本台帳カード総合情報サイト
自治体の窓口で発行。東京都中央区在住の私は、近場の出張所では電子認証を住基カードに付加する機械が無いとのことで、本庁である新富町の中央区役所にまで足を運びました・・。必要なモノは住所付きの証明(免許証など)と写真(希望者のみ)。
平日の朝に行ったので申請書に記入後、20分程度で即日発行されて、住基ネット用と電子認証用の2つの暗証番号を入力して完了。それぞれ申請料が500円なので合計1000円を支払う。(最終日は混んでいるかも知れませんね、手続き出来る時間がネットワーク運用時間である午前9時から午後5時までに限定されるので注意)
◆2.パソリ(ICリーダー)を買う
“FeliCa”による電子マネーの入金・決済や交通乗車券の履歴確認に加えe-Tax(*1)などの公的個人認証サービスに新しく対応した接触ICカード リーダー/ライター“PaSoRi”『RC-S330』 を発売
普通にヨドバシカメラで購入(2,980円)。 住基ネットカード以外にもEdyやSuicaなどFelicaに対応したカードにアクセスできるので他の専用ICカードリーダーよりも遙かに役に立つはず。実際、MacBookにVAIOから乗り換えた私は外付けのFelicaリーダーを一つ欲しかったのでラッキー。
◆3.ネットに接続できるWindowsPCを揃える
ICカードリーダーによってはMacでも一部可能のようですが、PaSoRiはWindowsのみの対応のため。私はMacBookにインストールしているWindwsXPで申請してみました。
◆4.PCにソフトをセットアップ
もう、何も多くは語らないので以下の3つを、黙ってPaSoRiをPCに刺す前にインストールします。おそらくこの部分で多くの人は迷うはず。必須とある3つだけとりあえずインストール。
◎【必須】 FeliCaポートソフトウェア
黙って最新版をインストールしましょう。
(付属CDのバージョンが低い可能性あり)
◎【必須】 PC/SC アクティベーター for JPKI
上に同じ。なぜか付属のソフトではNGだったので。
◎【必須】 公的個人認証サービスポータルサイト(ソフト)
このサイトから「利用者クライアントソフト」をインストール
しないとカードの動作確認ができないのです(後述)。
○Felicaオリジナルソフトウェア(必要な場合のみ)
*EdyやSuicaなどFelicaの関連ソフトが必要ならこのサイトからダウンロードしてインストール。直接e-Taxには関係有りませんので、申請が終わってからでOK。便利なモノとして「Edy Viewer」、「SFCard Viewer2」は入れてもイイかも。
<重要ポイント>
VAIOなど「Felica内蔵PC」では先に内蔵されているリーダーを無効に!
(Felicaポートソフトもアンインストールしてから新たにインストール)
◆5.PaSoRiをPCに刺して、動作確認
PaSoRiを刺すと、自動的にドライバーがインストールされて利用できるようになります。無事認識されたら、「スタート」→「プログラム」→「公的個人認証サービス」→「JPK利用者ソフト」と進んで利用者ソフトを起動。「動作確認(S)」ボタンを押して、住基カードがPaSori経由で無事認識されているかを確認します。その後「自分の証明書(I)」を押してカードの内容を確認できたら準備OK。
ちなみに、PaSoRi純正の「Felicaポート自己診断」ソフトからは住基カードの接続確認はできませんので注意。この辺がソニーのサイトを見ても説明をみても全く解説が無くて不親切。要は準備まではサポートしますが、e-Taxによる確定申告のやり方など先の事は知らんと。(まあ、e-Tax側の使い勝手のひどさを考えればそこまで面倒見切れないと判断するのは当然か。)
また「e-Taxソフト」なるクライアントソフトをe-Taxのサイトからダウンロードして、ICカードリーダー(PaSpRi)を読み込もうとしてもエラーになって読み込まれませんでした(VAIOでやってもダメ)。理由は不明ですが、同様の問題を認識しているらしくおそらく相性の問題か、ソフトの不具合かも知れないとのこと。ココですごくはまってしまったので、最初から無視してWeb経由で申請するのが楽です。
<重要ポイント>
e-Taxのクライアントソフトはあえて使用しない!
(HPから直接申請できるのでe-Taxクライアントソフトは不要)
◆6.確定申告書等作成コーナー
のサイトにアクセス
e-Taxのサイトではなく直接、国税庁の「平成20年分 確定申告書等作成コーナー」へアクセスして確定申告の書類作成と提出を行います。e-Taxポータルサイトの手順では「e-Taxソフトウェア」のインストールが手順に入っていますが、いっさい不要です。むしろこのソフトナシでWeb申請した方がトラブルが少ないので、この際、無駄に足を引っ張るe-Taxソフトは何度も書きますが無視してOKです。
まず、左側にある「利用ガイド」の「e-Taxをご利用になる場合の準備等」をクリックし、ページ下にある「作成コーナー事前準備セットアップ」ツールをダウンロードして一通りの設定を確認します。(この辺は来年は変わるかも知れませんね・・。)これで準備完了。作成コーナーに戻って「作成開始」ボタンをクリックして記入していきます。
<重要ポイント>
「事前準備セットアップツール」をインストールして一気に設定を終わらせること!
(いちいち自分で設定を確認してやるとドツボに・・)
◆7.申請書記入(ココまで来れば簡単)
源泉徴収票など関連資料が手元に有れば、それに合わせて記入するだけ、最後に忘れずにe-Tax利用によるインセンティブである「電子証明書等特別控除」に金額を記入したら完了。(多くの方は最高額である5,000円だと思いますが、その年分の所得税額が5,000円以下ならその金額と同額になってしまいます)
申請時にポップアップで還付金の額(追加納税が必要な場合はその額)が表示されます。・・わーい、結構かえってきそうだ、この瞬間が報われる心洗われる?時ですね。
一応、電子申請だと領収書や源泉徴収票の原本の提出は不要となりますが、場合によっては郵送が必要な項目もあるので一緒に作成されるチェックリストで確認。 申請書と合わせてPDFが作られるので印刷しておけばイイでしょう。
<重要ポイント>
利用者番号とパスワード、電子申請用のパスワードを準備!
(一瞬どれだか判らなくなるので一通りメモにして準備)
◆8.提出確認
「メッセージボックス確認」のページで納税者番号でログオンすると、自分のアカウント宛にメッセージが届いていますので、受理されているか確認できます。これで全ての手続きがOK。
「できるシリーズ本」が毎年出せそう
とりあえず、今年やっておけば来年はログオンから先だけでOKなので楽なはず。逆に言えば、e-Taxのホームページ余計な事を書きすぎ、情報多すぎ。もっとシンプルに作れば良いのに。e-Taxのクライアントソフトなんてホントいりませんよ。Webページ上で作る方が自動計算だし全然楽なわけですが・・・。この辺が利用者にとって困惑する部分か。できるシリーズを毎年作って税務署で配るかダウンロードさせて欲しいぐらい。
最後に一言、何れにしても・・・
「平成20年分 確定申告書等作成コーナー」で作成と申請を!
とにかく、これだけは忘れない事。
変なクライアントソフトはムダにハードルがあがるだけで不要。
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◆役に立ったページ
・できるe-Tax確定申告
・NFC対応の新型PaSoRiでできることとは?——ソニー
・今年こそ成功させたい!
e-Taxで平成20年分の確定申告をやってみよう
◆役に立たない気がするページ
・e-Taxホームページ
(いや、調べるときは役立つけどミスリードしてる
気がするので最初に見ない方が良いかも)
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