先日、札幌に行ってきまして新千歳空港で今
話題のタレント田中義剛さん経営の花畑牧場
「生キャラメル(1箱12粒入りで850円)」
を購入し食べたわけですが・・。
コレはまずい・・味でなくてビジネスが
新千歳空港と帯広の牧場など道内の限定された
店舗でしか買えないという超レアアイテムな
花畑牧場生キャラメル。楽天でもスイーツ部門
で上位にランクインする今、大人気の商品です。
当然、空港でもいつも売り切れで、私の場合
千歳到着時に売店に行って買い求めることが
出来ましたが、帰りは売り切れ。ガッカリした
ものです。ところが実は比較的手に入れやすい
場所があります。それが空港地下にある直営
カフェ。
「花畑牧場生キャラメルカフェ」メニュー
・生キャラメル2個
・生キャラメルトリュフ1個
・生キャラメルロールケーキ 1カット
・生キャラメルクリーム
・コーヒーor紅茶
*特典
セットメニュー1セットご注文につき、
生キャラメルを3個まで、テイクアウトとして
お買い求めいただけます。
カフェメニューは上記1つのみ。かなりの強気。
値段は高いなーと思いつつ、目に付いたのが
”特典”の部分。んんっ!!
抱き合わせ販売って・・違法スレスレ?
このような販売スタイルは抱き合わせ商法に近い
感じがしてなりません。優越的地位濫用に当たる
かは、空港内の他の売店が元祖の生キャラメルを
自由に販売していますので、独占禁止法違反と
までは言い切れないとは思いますが。
空港の運営会社もなんで一言アドバイスが出来な
かったのか?本件が報道されると花畑牧場のビジ
ネスに影響が出そうな気がします。
田中さん頑張ってきただけに、こんな所で悪評が
付いてしまうのはもったいない。
一期一会を大切にしないと長続きしない
実際、ネットでもこの件に関しては評価は良くな
いのようです。カフェの値段や味については、
私は利用していないのでコメントしませんが、
味や値段に自信があるならば、購入者が不満を
抱く方法を取る必要は無いと思います。
カフェでキャラメル買えた人も初回は買っても
2回目は無いでしょう。(毎回カフェを利用
しないと確実に買えないなんて・・)
お土産ビジネスは購入者は1回しか買わないと
しても、貰った人が次に買ったり、買った人が
次の人にお願いしたりと「定番化」する事が
成功の鍵と言われています。
生キャラメルを買った人や貰った人が話のネタと
して、この「抱き合わせ」について話したとき、
花畑牧場、強いては田中さんのイメージがプラス
になるとは考えにくいでしょう。負の口コミを
自ら作り出し、次につながらないという自滅型。
確信犯的なブーム創出と販売?
ネットで本件を考察したサイトを見ると、およそ
日商は150万円ぐらいとして1年で5.4億円
ぐらいの売り上げ。損益分岐点をどの程度に
置いているのか判りませんがよほどテナント料が
高いのか??それでも2年で約10億なわけで
併設のホエー豚の豚丼屋(こちらも"特典"あり)
と合わせてかなりの収入はありあそうです。
考察サイトにもありますが、短期での回収を
前提にした価格設定と商売方法はおそらく、
田中さん自身がブームであることを十分認識した
確信犯的な仕掛けなのかもしれません。稼げる
時に一気に稼いでしまおうと年末のテレビ出演
でも積極的にPRしてましたし。
空港吹き抜けにも巨大なバナー広告が・・。
リベンジ&地方復興の星よ素直であれ!
田中さんの牧場経営での挫折や苦労を語られる
時の映像をTVなどで見るに相当の決意と責任感を
感じます。特に牧場の地方への経済効果などを
考えると今、話題となっている地方の活性化の
ヒントになるかもしれません。
だからこそ、自らがブームで終わらせてしまう
ような販売方針や企業姿勢を消費者に提供して
しまう様な事はしないで欲しいです。
緻密な戦略で様々な商品を世に送る花畑牧場の
ビジネススタイルも、購入者側の「旅の感動を
思い出を伝えるメッセンジャー」という商品の
プレミアムとその本質を見失ったとき、需要と
供給のバランスが崩れ高価格で販売が難しく
なるでしょう。単価が高いだけにブームに依存
し続けた時の損失は大きくなりそうです
リピーター獲得が今後のカギ
1月末からネット通販を本格的に始める様です
が、結局ブームに乗ろうとしたら、逆にブームの
波に飲まれて最後は大損する可能性があります。。
この辺のバランスは経営者に取って難しいですね。
ちなみに、私が空港で購入できた「生キャラメル」
は美味しかったです。ただ、また買うか?他の方に
お勧めか?・・と言えば、値段的に微妙ですが。
ネットではお土産需要で無いため廉価版の販売など
常連を育てる努力が必要なのかも知れません。
(やっぱり抱き合わせはダメですよ)
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